2013年10月10日木曜日

図書館のお宝紹介

図書館のお宝と言えば,これ。

徳島藩主蜂須賀家が所蔵していた古地図群です。

中でも,伊能図の写しは貴重なものなのだそう。伊能図の原本は明治の始めの皇居の火災で焼けてしまって ,現存しているのはすべて写し。
そして,写しの中にも色んなランクがあるそうです。
徳大所蔵分は,精巧な写しの証左である針孔があり,色彩もきれいだから,ということで,かなりよいものだと言われているのです。

6月には,人文地理学会特別例会にあわせ,1日限りの特別展示を行いました。

徳島大学附属図書館に所蔵している伊能図をすべて組み合わせると日本地図になります。
1枚が大きいので,これまで並べて見たことがなかったのですが,特別展示でついに実現しました!

壮観ですねえ。皆さん,「自分の家はこのあたり」「ここは昔海だったのか」など,現代と近世を比べて楽しんでいましたよ。

こちらは東日本。千葉の辺りがわかりますか?

こちらが西日本。手前が九州です。

2013年5月30日木曜日

2ヶ月に1回は書く感じで…。

今年も授業でブログを書くことになった。
さて、最近のわたしの関心事で一大事はビブリオバトル。
授業でも、宮城教育大学とスカイプビブリオバトルやりましたが、それ以外でもやってみてます。先週は、図書館好きな学生が集まったグループ「ライブラリー・ワークショップ」へのデモンストレーションとしてスカイプビブリオバトルやりました。朝日新聞の取材も入り、スカイプはボロボロで大変でしたが、今日、その記事が掲載されました!

http://www.asahi.com/area/tokushima/articles/OSK201305290122.html

6月23日のビッグイベントにむけて、露出していくぞ〜。

http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/news/news13/2013053001.html

2013年3月16日土曜日

さよなら,モラエス

図書館の展示会「文豪モラエスの作品世界」が終了しました。

そして,期間中,図書館のカウンター前で利用者を見守っていた(?)モラエスと犬の像ともお別れの時がきました。
最初は「でかいな!」と驚いたものですが,そのうち風景となり,いるのが当たり前だったモラエス像。
お別れの時は,なぜかこころに「ドナドナ」のメロディーが流れました(あれ?私だけ?)。

3月12日,後期試験の休館中,ひっそりと搬出。

さよなら,モラエス。

大事に梱包

犬も梱包

大人三人がかりで搬出
車に横たわるモラエス像。あたまに敷かれた座布団に愛をかんじるなあ・・・。



2013年1月22日火曜日

最近図書館に入荷したもの

まずは,先週の17日(木)に入荷した「BIGPAD」をご紹介。
簡単にいうと,パソコンとつながったホワイトボードです。
ここで書いたものは,ファイルに保存できるので,記録が楽々♪
勉強がはかどるぞ~。
プレゼンの練習なんかもできるので,ぜひ使ってみてください。
図書館1階グループワークコーナーにあります。附属物がなくなったら困るので,利用したい場合はカウンターで申し込んでもらうことにしています。ちょっと不便ですが,ながーく使いたいので,どうぞよろしく。

1/18 業者の方に職員向けの説明会を開いてもらいました。

1/21 図書館で開催された「スタディレスキューウィーク」でBIGPADが早速活躍中。










先生,使いこなしています・・・。

























さて,2点目は,モラエス原著。
1897年~1942年にポルトガルで発行された本を,古書で入手しました!
今まで,図書館にはモラエスの原著がなかったので,展示会をきっかけに資料を充実させることができて大変よかった。さっそく展示室に追加展示しました。


 ということで,図書館では新しいものも古いものもどんどん入荷中。これが図書館のいいところです。
なんたって「成長する有機体」ですから!

2013年1月10日木曜日

私が世界に!すすめる本

iPad授業で、今回出た課題は「世界に紹介したい本を3つ選び、ブログで紹介する」。

で,私が選んだのはこちら。

○宮澤賢治「貝の火」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1942_42611.html

宮澤賢治の童話の中でも短いものです。宮澤賢治の仏教思想が美しく表現されていると思います。はじめて読んだときは,結末の意味がわかりませんでした。大人になって読んだときには,この結末しかない,と思いました。自分の心の変化(成長?)を実感した一編です。
音の響きも美しいので,音読してみると楽しいかも。

○西岡常一「木のいのち木のこころ」1995年 草思社

図書館の所蔵箇所:本館2階東閲覧室 
請求記号:526.18||Ni||1

著者は法隆寺の宮大工。1000年の時を越えて伝承されてきたものを,後世に伝えていくのだという著者の矜持が伝わります。日本のものづくりはどのように継承されてきたのか,そして今何が忘れられようとしているのか,ということを考えさせられる本です。聞き書きなので,話が重複する部分もありますが,読みやすい本です。

○柳瀬尚紀「日本語ほど面白いものはない」2010年 新潮社

図書館の所蔵箇所:本館3階東閲覧室 
請求記号:810.4||Ya

言葉を自在にあやつる翻訳者が小学生に授業をしたときの実践記録。子どもはよいものを得れば驚くほど伸びる,ということがよくわかります。楽しんで学ぶ,という日本の教育で忘れられがちなことが,見事に実践されています。読んでいると自分も参加したくなります。



授業では紹介しませんでしたが,こちらを追加。

○吉村仁著 ; 石森愛彦絵 「素数ゼミの謎」2005年 文芸春秋

図書館の所蔵箇所:本館2階東閲覧室 
請求記号:486.5||Yo

絵本のような本ですが,もとは立派な学術論文です。アメリカで周期的に大発生するセミの謎を追及した研究をわかりやすく解説しています。数学と生物学のリンクが面白くて,ワクワクします。こんな研究をしたのが日本人だ,ということが面白かったので推薦。